金融界でみる社会

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金融界でみる社会

金融界でみる社会   神奈川県 田中杏子

ビルを見上げる東京・銀座で、いわゆる「大手」の銀行で、融資事務を担当しています。手続きがうまく進んで、お客さんに笑顔が戻った時はホッとします

しかし、長引くデフレ不況の中、ローン返済の滞る人が増えています。「延滞者リスト」をチェックしながら、一人ずつ催促の電話をかけるのですが、最近もある50代の男性から、

「口座に千円しかないんです。来月まで待ってほしい」
と懇願されました。

ローンの名義人が突然自殺し、生命保険金で債務が完済されることもあります。社会の荒波を目の当たりにする毎日、お金に苦労している人はこんなにいるのかと、日々痛感します。

銀行も膨大な不良債権の処理に追われ、苦しんでいます。人員削減が進められ、行員一人一人の業務の比重は増しています。

朝礼前から机に向かって電卓をたたく同僚に、「おはよう」と声をかけても返事のないこともあります。私自身、仕事が山積みの時は笑顔を忘れがちになり、ハッとすることもあります。

自宅のある横浜から職場まで、朝の満員電車では、立ちながら寝ている人をよく見掛けます。駅にはたくさんの人が無表情でうごめいています。その人の流れに逆らうと、たちまち押しつぶされてしまいます。

「どこに向かって急いでいるのだろう」といつも思います。

学生時代に親鸞聖人のみ教えに出遇えた私は幸せです。
生きる目的に向かっているから、日々の苦しみも意味あるものと思えます。

「人界受生の目的を知らされた者の苦しみは、必ず、報われる苦しみである」のお言葉が支えです。縁のある人に、「生きる目的を伝えたい」と思っています。

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