~心と秋の空

【祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり】

有名な平家物語の冒頭の一文です。

「諸行無常」とは「すべてのものは続かない」という意味です。「すべてのもの」の

中に”心”も入ります。心ほど続かない、変わりやすいものはないと思います。

「女心と秋の空」「男心と秋の空」どちらも有名な言葉ですが、秋の空の様に、

心はコロコロ変わり、それは男も女も変わらない、ことを昔から言われています。

嬉しい気持ち、楽しい気持ちは続きませんが、悲しい気持ち、苦しい気持ちも

また続きません。同様に、決意したことも続かないものです。

「今年こそは○○するぞ!」「今年は○○をやめる!」「今度こそ○○してみせる!」など、

最初は固く誓ったはずなのに、いつの間にやら、その決意が崩れて、結局、

元の木阿弥になった経験は誰しもあるはずです。私もどれだけあることか…。

 私の中では「禁煙」は達成しにくい決意の一つです。(私はたばこを吸いませんが…)

今月からたばこが大幅に値上げされました。この値上げを機に禁煙しようと思う人が

多いのか、コンビニにまで禁煙コーナーがあるのを見ました。一体、どれだけの人が

禁煙に成功するでしょうか?私の友達にもたばこを吸っている人がいますが、何度、

「今度こそ禁煙してみせる!」と言って、禁煙に失敗し続けたことか。

 決意をする、ということは自身にとって大事な事であり、達成したい、と思うからでしょう。

しかし、悲しいかな、成就するものは少ないように思います。ならば、いかに決意を崩さず、

初志貫徹するか。人の前で決意を発表する、とか、挫折したら、罰ゲームをする、とか、

定期的に第三者から確認してもらう、とか、様々なことが考えられますが、一番はいかに

自分にとってこの誓いは大切か、自身の心にどれだけ深く打ち立てるか、でしょう。