親鸞学徒の嗜み

慌ただしく月日が過ぎていき、今年も残すところあと半月となりました。

今日、福井市内では初雪を観測したそうで、いよいよ冬も本番になろうと

しています。

 暮れに限ったことではないかもしれませんが、特にこの時期は朝から晩まで

忙しいです。1日、駆けずりまわっている人もあると思います。忙しい忙しいで

あっと言う間に1日が過ぎていきます。そんな時期、何か大切なことを忘れがちに

なりませんか?そう!朝晩のお勤めです。親鸞学徒の嗜みです!

 蓮如上人は「1日のたしなみは朝つとめに欠かさじと、たしなむべし」と言われて

います。朝のお勤めをしなければ、1日は始まりません!朝晩お勤めをする時には

当然、お給仕を欠かしてはなりません。讃岐の妙好人、庄松同行にこんなエピソードが

あります。庄松がある家を訪ねて、仏前に参ってから主人に向かって、「この頃、木が

枯れているから、焚火に注意しなされや」と言いました。主人は、はじめは、何のこと

やら判らなかったが、後より気がつき、大いに恥入ったといいます。この主人だけでなく、

忙しいと、ついつい仏さまを後回しにして、お仏飯を何日も捧げないで、餓死させて

いないか。仏花が枯れて、材木となり、ほこりはうず高く真白になっていないか。仏花が

枯れているのは聞法心が枯れている表れで、ほこりに覆われているのは求道心が三毒の

煩悩に覆われているのかもしれません。

 もう1年も終わります。それだけ大きく後生に近づきました。この事実を受け止め、

忙しい時だからこそ、親鸞聖人、蓮如上人のお言葉に触れる機会を大切にしたいものです。